関西大学 2017年度受験の傾向から見る英語攻略法
関西大学の2017年度問題における英語の傾向をまとめています。関西大学の受験を考えている方は是非参考にしてください。
関西大学の問題形式の傾向
関西大学の英語の設問は以下のようになっています。
試験時間90分
1①会話文(空所補充5つ)
1②文の整序(パラグラフ6つの並び替え)
2 長文(空欄補充15つ、内容一致7つ)
3 長文(下線に関する設問10個、内容一致7つ)
関西大学の英語は、全ての日程がこの形式で統一されているので、あらかじめ形式に慣れておくと有利です。1②は順番全てが正しくなくとも、部分的に正しければ加点されるという、他に見られない珍しい形式がとられています。
関西大学の長文の傾向
関西大学英語の長文テーマは、文系、理系、日常生活の話題など、バラエティーに富んでいます。2017/2/1、3、4に出題されたもの(計9つ)から、具体的な例を出してみましょう。
文系テーマ(3本)
「教育において重要なこと:『個性』の育成」(伝記)
「子供の性格形成における教育の役割」(論説)
「英語の発音とつづりの関連をめぐる問題」(エッセイ)
理系テーマ(4本)
「流動性知能の研究:ウェブによるデータ収集」(論説)
「英国におけるアルコール飲料の普及」(論説)
「望遠鏡による夜空の星の観察を妨げるもの」(論説)
「インターネットへの依存から脱却する方策」(論説)
日常生活テーマ(2本)
「学校での制服着用の利点について」(論説)
「ある女性の人生観・生活様式の変化」(エッセイ)
傾向として、文系のテーマでは「教育」の話題の出題が多く見られました。難易度は、全体的にセンター試験レベルのものが多く、やや難易度の高いものは「教育において重要なこと:『個性』の育成」「流動性知能の研究:ウェブによるデータ収集」のみでした。
差がつくポイント
・1②の文の整序は、指示語や前置詞のみで判断できる単純なものではないので注意が必要です。共通する内容をもつパラグラフを見つけていくことが解く際のポイントです。
・文法、語法の単独の設問はありませんが、2の長文の空欄補充がそれと同等のものになっており、名詞、動詞、形容詞のような単語知識だけではなく、接続詞、関係詞、前置詞などの文法的知識が求められるようなものも空欄に補充しなければならないため、油断は禁物です。その分、文法知識を確実にしておけば点数に繋がるのできっちり勉強しておきましょう。