最強の記憶術~あなたに最適な記憶術を見つけ出そう!~
一度見ただけで全てを記憶できる、夢のようなような記憶術があったなら・・・。
受験生のみならず、誰もが一度はそのような願望を抱いた事があるのではないでしょうか。
「ゴロ合わせ」や「場所法」など、記憶術にはさまざまなものがあります。
どのような方法が有効な記憶術と言えるのでしょうか。
感覚の情報が記憶を思い出す手がかりになります
記憶力をよくするには、記憶の手がかりをたくさん用意することが重要です。
視覚をはじめとした五感情報はもちろん、経験した周囲の状況、自分の気持ちなど、さまざまな感覚が、記憶を思い出す手がかりになります。
受験勉強ではなかなか利用できませんが、においをきっかけに記憶を思い出す「プルースト効果」というものもあるようです。
また、好きな音楽を聴きながら勉強することも覚えが良くなる効果があるといわれています。集中力を乱さない範囲であれば音楽を聴きながらの勉強方も決して悪くはありません。
大志学園では英単語を覚える際には、「目で見て」「耳で聞き」「声に出し」「声に出し」覚えるトレーニングの「ボキャビル」を冬期講習に行います。興味がある方は是非ご参加下さい。
無意味な数字や記号は、無理やり意味をあたえて記憶しよう!
人間は、何の意味もない情報よりも、法則性があったり、イメージしやすかったりする「意味ある情報」の方が記憶しやすいと考えられています。
膨大な円周率の値を暗記している人は、ゴロ合わせなどさまざまな記憶術を組み合わせて記憶しているといいます。
「チャンク化」をする記憶術
電話番号を覚えるときに、すべての数字を一度に覚えることは難しくても●●●-×××-〇〇〇〇と小さく分ければ、比較的簡単に覚えることができます。
小さなまとまりを「チャンク」といい、そのまとまりを意味あるまとまりとして認識することで、11桁の番号を一つずつ覚えるのではなく、三つのチャンクを覚える問題に置き換えることを「チャンク化」といいます。
英単語でも「語源」にまとめると簡単に覚えられる場合があります。
たとえば「dislike」(きらい)は、「反対」を意味する「dis」という接頭語「好き」を意味する「like」を組み合わせたものです。
このような接頭語や語尾をまとめて記憶することで、英単語を比較的簡単に覚えることができます。この手法も「チャンク化」の一種だそうです。
また、その他の記憶術として自分のいつもの景色や体の部位に置き換えて記憶する「場所法」や「身体部位法」などがあります。
受験生が英単語や公式、歴史用語などを部屋や家の中のあちらこちらに貼って覚えるのもこの「場所法」ですね。
皆さん色々と試してみて下さい。
記憶は思い出してこそ
時間が経つほど記憶は失われていきます。
記憶研究の第一人者であるヘルマン・エビングハウスが示した有名な「エビングハウスの忘却曲線」が有ります。
その「エビングハウスの忘却曲線」から記憶の保持率は覚えた時点から数えて20分後には58%にまで降下してしまいます。
さらに、1時間後には44%、9時間後には36%そして1日後には33%まで記憶の保持率が低下します。
これをもとに、効率よく復習して記憶を定着することができます。
記憶の定着のための復習は、問題集を解いたりテストを受けたりと実際に記憶を使う(アウトプット)することが重要です。
私たちの頭の中では、神経細胞がつながることで記憶が形作られています。
記憶を思い出そうとするときには、思い出すとき専用の神経細胞のネットワークが活性化されます。
人に説明したり問題を解いたりといった「思い出す行為」を繰り返すことで特定の神経細胞のつながりを強化することつながります。
また、エビングハウスの忘却曲線から考えると一度忘れかけた状態からから思い出すということが、効果的な復習といえます。
とはいっても覚えなければならないという気持ちが大切
上記したように記憶についてはさまざまな考えがありますが、学習における記憶で一番大切なことは「何が何でも覚えるぞ!」という精神です。
受験勉強における覚えるという作業は誰にとっても苦しいものですがその先にある「未来」のために非科学的ではありますが「根性」で乗り切りましょう!