睡眠時間について
受験生から睡眠時間についての質問を多くいただきます。
勉強時間を少しでも多くとるために睡眠時間の削減を考えます。
今は追い込みの時期。寝る間も惜しんで勉強をし、何がなんでも点数を伸ばす時期です。
ところが入試直前1ヶ月前になると、十分な睡眠時間をとり、規則正しい生活を送るべきです。
では、必要な睡眠時間とは、具体的に何時間なのでしょうか?
必要な睡眠時間
一般的には1日7時間程度と言われていますが、実際には個人差があり、1日6時間ですむ人もいれば、8時間でも足りない人もいます。
日々睡眠不足が蓄積されると「睡眠負債」を抱えることになります。
過去に流行語にもなった「睡眠負債」とはアメリカの睡眠学者のウィリアム・デメント博士が提唱した考えで、睡眠不足が何日も重なり、数日から数週間の単位で慢性化した状態のことです。
睡眠負債は、日中のパフォーマンスを下げることだけでなく、健康も害することもあるようです。
休日に2時間以上多く寝ることがあれば、睡眠負債がある状態らしいので思い返してみてください。
自分の「クロノタイプ」がわかる「朝型夜型質問紙」!!
では、何時に布団に入ればよいのでしょうか?
人間の体には約24時間の周期を刻む「体内時計」が備わっていて、眠気をもよおす時刻に影響を与えています。これを「クロノタイプ」とよびます。
「朝型」・「夜型」とよく聞きますが、朝型か夜型といった睡眠のタイプ「クロノタイプ」は生まれつきの遺伝子の組み合わせで決まっているらしいです。
自分のクロノタイプは、「朝型夜型質問紙(MEQ)」とよばれるテストで判定できます。
Web上で20項目の質問に答えることで朝型・夜型・中間型などを判定してくれます。是非試みてください。
朝型夜型質問紙(外部サイト)
徹夜について
「勉強は夜中にすると集中してはかどる」といってテスト前などは徹夜をして試験に臨むことも度々聞きますが、徹夜をすると、脳のパフォーマンスが著しく損なわれます。
睡眠時間を削るほど、その削った時間に比例してミスが増加し、判断力が損なわれることさまざまな実験からわかっています。
徹夜で勉強して翌日のテストにのぞむといった一夜漬けも、睡眠による記憶の整理・定着が行われないために、学習の効率は悪くなりますのでしないほうが良いですね。
繰り返しになりますが、受験生の皆さんは、今は睡眠時間を削ってでも点数を伸ばす、最後の追い込みの時期です。
ただし、入試直前1ヶ月前からは、早寝早起きをして規則正しい生活を送るように切り替えましょう。
受験生の皆さんは悩みを抱えず、是非誰かに相談しましょう。
ご家庭でもどうぞ受験生のお話を聞いてあげて下さい。
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