皆が気にする「偏差値」とは何なのか?
大志学園の学長が、『塾』や『教育』のあるべき姿を語ります!
志望校合格を目指している多くの人々は、模試の「偏差値」を気にします。
横並びの人と比べて、偏差値が高いか低いかで一喜一憂。
しかし、偏差値というのは、試験に参加している人によって数値が大きく変わるものです。
特に、高校入試と大学入試の偏差値事情は全く違います。
みなさん、偏差値の数値に惑わされていませんか?
高校入試の偏差値と、大学入試の偏差値の違い
中学3年生のほとんどは高校に進学しますので、高校入試模試は、日本に住むほとんどの中学3年生が参加することになります。
その結果、大きな学力差が生まれ、偏差値は20~80と幅広い数値が出ます。
一方で、日本の大学進学率は約50%です。
単純に考えると、高校に進学した人の成績上位者半分のみ、大学を受験しているということになります。
つまり、大雑把に言うと、高校受験時の偏差値50~80の学生のみが、大学進学を希望するのです。
これによって、大学入試は高校入試に比べて、偏差値の「難化」が起きます。
高校入試で偏差値50程度だった人は、大学入試になった途端、高校入試でいう偏差値20レベルの、最底辺の立ち位置に落とされてしまいます。
高校入試で偏差値60~65程度だった人でやっと、大学入試の偏差値50のレベルに食い込むことが出来るのです。
そして、偏差値60台の大学の受験は、高校入試で偏差値70台を取っていた生徒達との闘いになっていきます。
大学入試の偏差値60はハイレベル!
以下は、偏差値と、その人数の割合を表したものです。
偏差値60=上位15%
偏差値65=上位6.5%
偏差値70=上位2.3%
大学入試の模試で、偏差値を算出すると仮定します。
(大学進学を希望していない高校生はこの模試を受験していないとします)
すると、大学入試模試で偏差値60というのは、高校に進学した人の成績上位半分の、さらに上位15%ということになりますね。
つまり、大学入試の偏差値60は、高校生全体における上位7.5%の人材なのです。
同じく、偏差値65なら高校生全体の上位3.2%。
偏差値70なら、高校生全体の上位1%という逸材です!
偏差値にするとつい見失ってしまいますが、このように高校生全体のパーセンテージから見ると、見え方が変わってきますよね。
大学入試の模試で偏差値60を出すというのは、高校入試の時ほど簡単なことではないのです。
同じような感覚で数値を読み取り、落ち込まないようにしてください。
偏差値が良いか悪いかということより、その事実によって思い上がったり卑屈になったりする方が問題です。
試験の後は、《偏差値》ではなく、《間違えた箇所》を見て、一生懸命勉強しましょう。
【「成績があがる」とは何なのか?】でも述べたように、自分の出来ないところを出来るようにしていくことが、成績アップにつながっていきますよ!
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