卒塾生の中井です。現役生の時に私も受けていた日本史100問テストを紹介します。
学長先生に100問テストについて質問してみました。
100問テストとは?
100問テストとは、制限時間30分で一問一答の指定された範囲から100問出題される、高校3年生対象のテストです。
計8回あり、各回の成績優秀者10名は廊下に名前と点数、それまでの平均点が貼り出されます。
▲日本史世界史100問テスト
100問テストっていつから始まったんですか?
100問テストは大志学園が2年目のころから開始し、23年間行われてきました。出題する問題は基礎的な内容から細かい内容までバランスが良くなるように試行錯誤して作られています。
100問テストを実施している理由は2つです。
1つ目は100問テストを通じて勉強する力、覚える力を身に着けてもらうためです。
これらの力は大学受験に必須ですが、一人で身に着けようとするのは大変です。
そこで何人かの人が集まって切磋琢磨することで、これらの力を身に着けることが少し楽になるのではないかと考えました。
2つ目は、日本史や世界史はどんな問題が出ても崩れない科目であるので、しっかりと勉強をすれば受験合格の可能性が上がるからです。
特に私立文系を志望する生徒にとって、日本史や世界史のきっちりとした知識をつけることは重要になっています。
私も現役時代、100問テストをすごく頑張った思い出があります。
このテストは長期的な勉強が結果に結びつくというものではなく、短期的に集中して努力すれば良い点数がとれるようになっています。
勉強した分がすぐに結果に反映されるので生徒は意欲的に勉強できます。
また、「頑張っている生徒を評価したい」という考えから上位の生徒の結果を貼りだすようにしています。
100問テストを受けている人同士で競い合っていて、成績優秀者の表に載ることが勉強のモチベーションになっている生徒も多数います。
短期的な勉強を積み重ねていくことで、大きな結果を生むことができると考えています。
▲毎回テスト後に張り出される成績順位
高校の塾や学校では意外とテストの機会が減っている場合が多いです。
しかし、学んだことをすぐに確認する、頭に叩き込むという作業がなければ知識は定着しません。
テストという機会にしっかりと勉強することで効率的な学習ができます。
100問テストは範囲も広く、大変ではありますが、このテストを乗り越えることができれば、知識だけでなくその後の勉強を乗り越える力を身に着けることができると考えています。
日本史世界史の知識をつけるだけでなく、その後の勉強のことも考えられているんですね。
大志学園では、基礎的な学習や勉強の仕方を教えることを重視しています。
勉強をしたいと思う人が勉強を始められない原因として、教科書を開いても基本的な内容が理解できないという問題があります。
手っ取り早い方法ではなく、きっちりと基礎を教え、勉強方法を提示することで勉強の積み重ね方を指導しています。
▲100問テストに取り組む風景
おわりに
私は受験期に100問テストを経験しましたが、テストという機会があることでかなり効率的に勉強できるようになりました。
受験生で、勉強しないといけないと思っていても、今具体的に何の勉強をするかがわからず、なんとなくの勉強をしてしまうという経験をした人も多いと思います。
しかし、テストがあると絶対に決まった曜日までに決められた範囲を勉強できます。
予定を立てるのが苦手な私でもテストの予定に沿えば、知識を適切な時期に勉強することができました。
また、一回のテスト範囲は広いですが、勉強をすれば確実に点数に繋がるのでかなりやりがいを感じていました。
テストの当日は学校の休み時間なども勉強に使うこともありました。
同じ大学を目指している友達もいたので、点数を競い合っていました。
実力テストなどで友達よりも点数が低いと落ち込んでしまうかも知れませんが、100問テストは短期間で行われるので友達より点数が低くても気持ちが折れず、次は頑張ろうという気持ちになりました。なので、成績優秀者の貼りだしはかなり励みになっていました。
テキストや過去問題を一人で解くだけでなく、定期的にみんなと同じ問題を解くことで自分の到達度を他人と比べたり、暗記のコツなどを教えあったりすることが出来て、勉強が普段よりもはかどるようになりました。
後輩の皆さんへ!
毎回のテストは大変ですが、時代ごとに集中して勉強できたのでその後の実力テストなどの点数があがったことを実感しました。
受験勉強は苦しいことも多いですが、小テストなどの日々の積み重ねが受験結果や人としての成長につながっていくと思うので、最後まで頑張ってほしいです。