看護の現状について
日本の総人口に占める65歳以上の高齢者の割合はまもなく30%を超えます。
看護師の活躍の場は、以前は病院や診療所が中心でしたが、現在では、介護老人保健施設や社会福祉施設、訪問看護ステーションなどへと広がり、仕事の内容も医療の高度化も含めて多様化しているようです。
このような状況の中で医療現場では、看護師が日常的に不足しているといわれ、高い資質・能力を身に着けた看護師の養成が求められています。
そうしたニーズから各地の地方自治体が公立看護大学設置を打ち出し看護系の大学が次々誕生しました。
さらに、私立大学でも多くの看護系の大学や学部が誕生しました。
入学者数を見ると2021年までは専門学校のほうが大学への入学者数よりも多いのですが、2021年以降は大学のほうが専門学校の入学者数よりも多くなっています。
目標とする国家資格に必要な知識と技術を身に付け受験資格が得られるという点で大学・短大・専門学校では違いはありませんが、就学期間や目的に違いがあるので、それぞれの特徴を理解しておく必要があります。
大学と専門学校の違い
大学教育の特徴は、看護技術はもとより、教養科目や、看護学「理論」を理解することにより力を入れているといえます。また、看護師養成のカリキュラムのほかにも、保健師や助産師、養護教諭を目指す学生向けの教育課程を設けている大学も多いです。
一方、専門学校の特徴は実践的な実技・知識を習得する場という要素が強く、とくに即戦力を身に着けるための実習に重点を置く学校が多いようです。
専門学校はさまざまな団体が運営しているのも特徴で、それらには独自の教育方針がありますので、志望校を選択する際には教育内容をしっかりと確認しておく必要があります。
大学・短大・専門学校いずれも高度な医療に対応し、看護ケアのできる優秀な人材を育てるという点においては共通しています。
しかし大学は4年制であり、短大は3年制、専門学校は一部4年制もありますが、主に3年制です。
各学校での看護への取り組み方も微妙に異なりますので、違いをしっかり把握して、自分に合った学校を選んで欲しいと思います。
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