社会で求められるものは、偏差値や学力ではない!
大志学園の学長が、『塾』や『教育』のあるべき姿を語ります!
偏差値や学校の名前だけで「勝ち組」にはなれない
《勝ち組》《負け組》という言葉があります。
「国公立大学に行ったら勝ち組」だとか、「関関同立に行けなかったら負け組」だとか、世間では勝ち負けという言葉とともに、大学名が語られていたりします。
しかし、なぜそれらが勝ち組になるのか、考えたことはありますか?
「知名度があるから」?
「就職に有利だから」?
本当にそうなのでしょうか。
社会に出てから、無条件に《特別なレベル》として扱ってもらえる出身大学など、ほとんどありません。
あるとしたら、日本、または世界最高レベルの、偏差値70以上の大学くらいでしょうか。
学生の数で考えると、上位1%程度。
上位1%の学力を持つ人くらいしか、社会の「特別」にはなれないのです。
偏差値60台の大学に進学したとしても、そのまま社会に出ると、《まぁまぁ賢い人》程度のレベルになってしまいます。
偏差値60台の大学を卒業している人は、世の中に多数いるからです。
そして、その《まぁまぁ賢い人》の中で、一流大企業に就職できる人や、年収何千万円と稼げるようになる人は、ごく一部です。
《特別なレベルの人》に勝てるように、別の何かに対して本気で努力した人だけです。
そうでもしない限り、社会に出てからは、偏差値60の人も65の人も、あまり変わらない人生を送ることになります。
偏差値60台の難関大学に合格したからといって、社会に出てから何かのスペシャリストになれるという確証はないのです。
最近の世の中には「褒めて伸ばす」という風潮があります。
心理学の「ピグマリオン効果」では、教師が生徒を褒めつづけることで生徒の成績があがることが証明されているそうで、その影響か、とにかく『褒める』ということが教育の主流になりつつあります。
褒めて伸ばすこと自体は、悪いことではありません。
ただ、最近は、
「○○大学に行けたなら、将来の就職も安心だね。社会に出てからも活躍できるね。」
というような、『根拠のない褒め方』をよく聞くのです。
先ほども述べたように、偏差値60台の難関大学に合格したからといって、社会の中で特別な存在になれるというわけではありません。
同レベルのライバルが多いので、大学名さえ出しておけば上手くいくような就職も、なかなか無いでしょう。
それでも世間には、「ある程度のレベルの大学に行けたら勝ち組!就活も余裕!」というような、妙な安心感があるように思えるのです。
たしかに、大学に合格することは素晴らしいことです。
しかし、一度手に入れたものだけでずっと生きていけるほど、世の中は甘くありません。
大学入学後、また、社会に出るための戦いが始まるのです。
大学の名前だけで、就職が上手くいくか、裕福になれるか、幸せになれるかどうかなど、分かりません。
《勝ち組》になれるかどうかなんて、分からないのです。
そもそも社会のベクトルは1つではありませんので、どこからが《勝ち組》で、どこからが《負け組》なのかも、はっきりしていないはずです。
偏差値や学校の名前だけで、物事を見ないようにしてください。
将来、社会に出てから重要になってくるのは、偏差値の数字や学力ではありません。
受験勉強を通して身に付くスキルです。
社会に出てから求められるものとは?
では、受験勉強で身に付くスキルとは何でしょうか。
それは、「鋭い視点(ミクロ)」と「広い視野(マクロ)」のバランスです。
政治家なら、近隣国との関係(マクロ)を見る一方で、国民一人一人の生活(ミクロ)について考えています。
ビジネスマンなら、世の中のニーズ(マクロ)を見ながら、自社の売り上げや経営状況(ミクロ)について考えています。
社会で生きていくためには、この「鋭い視点」と「広い視野」をどちらも考え、理解した上で、妥協点を考え、ベストを尽くさなければなりません。
この2つのバランスが、仕事で重要になるのです。
これは、受験勉強でも同じように考えることが出来ます。
現在の成績を把握することや、志望校を決めることは「広い視野(マクロ)」になります。
そして、ピンポイントで苦手を克服していくことが「鋭い視点(ミクロ)」になりますね。
大志学園には、この「鋭い視点(ミクロ)」と「広い視野(マクロ)」をバランス良く行うためのサポートがあります。
「広い視野(マクロ)」は、学習カウンセリングの面談です。
受験に精通している先生が、勉強の視野を広げるサポートを行います。
「いつ、何を、どのように勉強したら良いのか?」「これをしたら何が起こるのか?」
それらを教えてもらうことで、一歩引いてモノを見る大切さを学ぶことが出来ます。
そして、勉強の大きな流れを掴むことができるのです。
そして「鋭い視点(ミクロ)」は、個別指導サポートです。
高校1・2年生の学校の課題を個別にサポートする「宿題サポート」や、高校3年生の授業復習を個別にサポートする「フォローアップレッスン」などで、より深く、集中して自らの課題に取り組むことができます。
1つの課題や1つの授業という狭い枠組みの中で、さらに自分がやるべき勉強を絞り込むことができるのです。
「鋭い視点(ミクロ)」と「広い視野(マクロ)」のバランス感覚を鍛えるというのは、つまり、判断能力や決断力、実行力を鍛えるということです。
これは仕事だけでなく、人間関係の構築でも役立ちます。
どう言ったらどう思われるか、どんな行動を取ったらどう思われるか、ということ(マクロ)を想像しながら、一歩引いてモノを見るようにすれば、感情的(ミクロ)な行動ばかり取らずに済み、揉め事を避けることができるのです。
大志学園の生徒には、この「鋭い視点(ミクロ)」と「広い視野(マクロ)」のバランス感覚を、受験勉強を通して身に付け、社会に出てからも活躍していってほしいと考えています。
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