2019年センター試験(英語) 傾向と対策「第5問」
第5問 物語文読解問題(5問)
◆ 傾向 ⇒ 取りこぼしは許されない!
1にも2にも「英文解釈」問題
2016年から導入された形式(追試験では2015年から)です。ただ、センター試験では過去に長らく物語文が出題されており、目新しさといったものは特に見られません。2018年は、SF風の物語が日誌形式で取り上げられています。物語文は評論文に比べて文構造が平易であること、流れをつかみやすいことから、本文が2ページにわたる長さであっても、難易度はけっして高くはないです。
高校レベルの英文解釈力、つまり1文を正しく訳すという基本中の基本の力があるかどうかを問う問題です。文構造は高校1~2年の教科書レベル、語彙については高校2年レベルであり、「難しさ」を感じる受験生は多くないと思われるが、逆に言えば、取りこぼしが許されない問題だと言えます。
◆ 対策 ⇒ 「正解力=和訳力+対照力」
を意識した演習を重ねよう!
必要な力は2つあります。まずは「和訳力」。高校教科書レベルの文を丁寧に訳す力が必要です。もう1つは「対照力」。本文中で語られた内容と各選択肢の内容とを照らし合わせて、どれが正解かを見抜く力です。和訳力については、すべての受験生が日々訓練を積んでいるはずです。レベルがそれほど高くないので、第5問の文の和訳に苦労する受験生は多くないようです。ただ、もう1つの「対照力」の訓練は、意外なほど重視されていないので、「訳はできるのに間違えた」という経験がある受験生が、結構多いようです。高得点を狙うにはミスは許されない問題です。本文と選択肢の「丁寧な対照作業」を意識して問題演習に取り組むことで、確実な得点源にした問題です。
2019年センター試験 大問別の傾向と対策
⇒ 「センター試験「英語」2018年出題分析&2019年予想」はこちら
⇒ 「第1問 発音問題・アクセント問題」の傾向と対策はこちら
⇒ 「第2問 適語選択問題・語句整序問題・文完成問題」の傾向と対策はこちら
⇒ 「第3問 不要文削除問題・発言趣旨指摘問題」の傾向と対策はこちら
⇒ 「第4問 評論文+図表・グラフ読解問題・広告検索問題」の傾向と対策はこちら
⇒ 「第6問 評論文読解問題」の傾向と対策はこちら