少子化が進み、18歳人口は右下がり。 にもかかわらず私立大の志願者数は増え続けている。なぜ?

近年、関西大学や近畿大学などの大規模総合私立大学では、志願者数の増加と入学者定員の厳格化により、倍率が大きく上昇しています。

目次

近畿大学の志願者数は5年連続でトップ

順位大学志願者数前年比
1近畿大学149,612+2,716
2法政大学122,499+3,293
3明治大学119,785+6,278
4早稲田大学117,209+2,226
5日本大学113,312+729
6東洋大学113,037+11,857
7立命館大学97,879+1,753
8関西大学91,945+7,359
9中央大学87,413+13,384
10立教大学71,793+9,138
12同志社大学58,596+2,444
14龍谷大学51,593+2,630
15京都産業大学49,067+5,912
(2018年2月28日時点)

上の表は、今年度の志願者数ランキングトップ20に入る関西圏の私立大学です。
(11位以下の関西圏以外の私立大学は割愛しています。)

全国ランキングトップの近畿大学は、5年連続で志願者数トップです。
近畿大学は「近大マグロ」などの分かりやすい研究成果に加え、他大学に先駆けたインターネット出願、キャンパスのリニューアルなど様々な改革を続けてきた効果が志願者増加に表れています。
この状況が続くと関西私立大学のトップグループの関関同立に肩を並べる日が来るかもしれません。
現状でも、近畿大学には不合格になり、関西大学には合格するというような逆転現象が生じてきています。

私立大学の志願者が増加している理由は?

ランクインした私立大学の志願者の多さは、直近の18歳人口がピークだった1992年と比較するとよくわかります。
当時の18歳人口は今年の約118万人よりも約87万人多い205万人。
しかし、志願者が10万人を超えた私立大学は、早稲田、日本、明治の3大学だけだったのです。

人口減少の中で私立大学の志願者が軒並み増加している理由は、受験機会の増加と、学部の増加です。
当時は一発勝負だった入試も、現在ではセンター利用方式や高得点重視方式といったように、受験方式が多様化しています。

ただし、入試方式が多様化し受験機会が増加し、学部が増加しても志願者が増加している私立大学は、関西圏でいうと関関同立や産近甲龍といった大規模総合大学に限られています。
志願者数の増加している私立大学はどんどん増加していますが、そうではない私立大学は減少傾向にある二極化が進んでいます。

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