受験時と入学前後の費用はどのくらい?
大学や短大、専門学校に進む際は、入学を決めた前後と学生生活の間に、様々な費用がかかります。進学後にかかるお金を具体的に把握して、マネープランを立てておきましょう。
受験から入学までにかかる費用の種類
・出願(受験料、願書取り寄せ代など)
・受験、合格発表(交通費、宿泊費など)
・入学する学校への納付金(入学金、授業料、施設拡充費など)
・住まい探し(交通費、宿泊費、敷金、礼金、手数料など)
・生活用品購入(家具、寝具、各種家電製品、衣類代など)
・入学式出席(保護者の交通費、宿泊費など)
・教科書、教材購入(教科書、パソコン、教材費など)
・その他(引越し代、荷物の送料、4月の生活費など)
受験から入学までにかかる費用には、上のようなものがあります。平均すると、合計で、自宅生が約137万円、下宿生は約212万円というお金が必要となるのです。
大学・短大・専門学校などの授業料・入学金の平均
学校の種類 | 授業料(円) | 入学金(円) | 施設設備費等(円) | 合計(円) |
---|---|---|---|---|
国公立大学 | 535,800 | 282,000 | - | 817,800 |
私立大学文系学部 | 746,123 | 242,579 | 237,154 | 1,225,855 |
私立大学理系学部 | 1,048,763 | 262,436 | 329,191 | 1,640,380 |
私立短期大学 | 693,495 | 245,783 | 321,718 | 1,260,996 |
私立専門学校(東京都内平均) | 700,000 | 169,000 | 373,000 | 1,242,000 |
※国公立大学のデータは2016年の標準額。
※私立大学及び私立短期大学のデータは2014年文部科学省の調査結果による。
※私立専門大学のデータは東京都内の学校の平均額で、2016年度のもの。公益社団法人東京都専修学校各種学校協会の調査による。各項目ごとの平均値を集計しているため合計は一致しない。
上の表を見ると分かるように、国公立大学には文系・理系による学費の差はありませんが、私立大学では学部によって授業料が大きく異なります。文系学部よりも理系学部のほうが高く、なかでも医学部や歯学部、薬学部の授業料は表のものより更に高額で、かつ6年間支払う必要があります。また、芸術系学部などの授業料も高く設定されています。同じく短大・専門学校に進学した場合でも、芸術系や栄養・調理・製菓の分野に進むと費用がかなり増えるので、奨学金などを上手く活用するようにしましょう。
実際に奨学金を借りている大学生へのインタビュー
関西の私立大学に通うAさんの例
1ヶ月の収支
収入
・仕送り 0円
・アルバイト代 80,000円
・奨学金 (半期)200,000円(大学の給付型)
(月額)30,000円(日本学生支援機構の貸与型)
支出
・住居費(寮)50,000円
・光熱費 7,000円
・食費 30,000円
・交通費 0円(徒歩通学)
・衣服代 20,000円
・携帯、インターネット代 8,000円
・クラブ、サークル費 5,000円
奨学金を借りた理由
受験生のときに大学のことを調べている中で、大学主催の奨学金があることを知りました。私には妹がいるので、大学進学のことで親にお金の負担をかけたくないと思い、2つの奨学金に申請しました。おかげで、今では自立した楽しい大学生活を送ることができています!
国公立大学に通うBさんの例
1ヶ月の収支
収入
・仕送り 0円
・アルバイト代 30,000円
・奨学金(月額)60,000円(育英財団の給付型)
支出
・住居費(寮)0円
・光熱費 5,000円
・食費 30,000円
・交通費 3,500円
・衣服代 15,000円
・携帯、インターネット代 12,000円
・クラブ、サークル 6,000円
奨学金を借りた理由
大学進学の際、奨学金について調べているときに、大学主催の入学応援奨学金のことを知って、申し込みました。お金のことを考慮しなくてはならない状況だったのですが、この奨学金の40万円と、育英財団の30万円のおかげで入学費用をまかなうことができ、無事に進学することが出来ました!
出典
蛍雪時代2017年6月臨時増刊号